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高森明勅
2019.5.14 06:00皇室

大嘗祭の新穀は栃木県と京都府から

新しい天皇のご即位に伴う伝統的な儀式の中で唯一、
国民が主体的に関わるのが大嘗祭。

この祭祀が恙無(つつがな)く行われることで、
国民の“統合”が祭式的に証明される。

まさに、天皇が「国民統合の象徴」でいらっしゃる事を、
ご即位に当たり再確認する行事だ。
その国民の関与の中心は、悠紀(ゆき)・主基(すき)
両地方からの新穀の献上。
その両地方を決めるのが5月13日に行われた
斎田点定の儀。亀卜(きぼく)によって決める。
結果、悠紀が栃木県、主基が京都府と決まった。
この両地方の奉仕は、「令和」の全国民の奉仕の“象徴”に他ならない。

10月には新穀が皇居・東御苑(ひがしぎょえん)
に建てられる大嘗宮(だいじょうきゅう)の一角の斎庫(さいこ)
に納められるはずだ。

稔り豊かな収穫を祈り上げる。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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